伊賀で過ごす芸術の秋

2022.10.11

こんにちは。

料亭旅館三田清プランナーの細野です。

10月も中頃に入り肌寒い日も増えてまいりました。

そうかと思えば日中は汗ばむくらいの日もあったりして、
なかなか着るものに迷うこともしばしばです。

 

私どもは料亭ですから、毎年当ブログでは「食欲の秋」について
話題にすることが多いですが、秋には様々な枕詞がつきますね。

そこで今回は「芸術の秋」と地元伊賀について
話題にしてみたいと思います。

 

伊賀はそこまで大きな都市ではありませんので、
古今東西の著名な画家の作品を集めたような美術館がありません。

そのかわり、伊賀を訪れることがあればぜひとも立ち寄ってほしい、
小さいけれど素敵なミュージアムをご紹介します。

それが、伊賀市ミュージアム青山讃頌舎(あおやまうたのいえ)です。

https://aoyamautanoie.net

青山讃頌舎は水墨画家の故 穐月 明(あきづき あきら)さんが建てられ、
現在では伊賀市初の美術作品等展示施設になった建物です。

開館したのは令和2年6月なので、
まだまだ公開されて間もない施設です。

 

ちなみに穐月 明さんは1929年生まれで和歌山県出身。

現在の京都市立芸術大学で基礎は学んだそうですが、
水墨画に関しては独学だそうです。

芸術家は派閥に属したりすることも多いそうですが、
穐月さんはそういうこともせず、ただ描くことを続けて、
オリジナリティ溢れる作品をたくさん残されました。

伊賀(旧青山町)には1981年に移り住まれ、
その自然風景をいたく気に入られていたとのこと。

作品のモチーフは仏様関連のものや
お花を描いたものが多いようですが、

個人的にはなんとも愛くるしくい仔猫の絵を、
ぜひとも見ていただきたいと思います。

環境も静かで建物も味わい深いですし、
素朴な雰囲気で心があたたまる伊賀の穴場的スポットです。

 

当館のある伊賀上野からは少し距離がありますが、
ローカル線で風景を眺めつつのんびりと移動するのも、
極上の贅沢と言えるのではないでしょうか。

 

もちろん、お車でも電車でも伊賀上野にもお寄りすることがあれば、
ぜひ当館でお食事くださいませ。

秋の豊かな食材の良さを十二分に引き出したお料理は、
きっとご満足いただけることと存じます。

芸術の秋と食欲の秋を同時に満たす、
素晴らしい一日を過ごされてはいかがでしょうか。