紫陽花の不思議な魅力を楽しんでみませんか

2024.06.05

こんにちは。

料亭旅館三田清プランナーの細野です。

このブログを書いている令和6年6月5日現在、
東海地方にはまだ梅雨入りのニュースは
見ていないように思います。

気象庁のサイトを確認したのですが、
予想では6月6日ごろとあったのでそろそろのようですね。

洗濯物を干すにも困るし、
外に出るのがおっくうになる季節でもあるのですが、
ひとつの楽しみがあります。

それが、紫陽花の花です。

 

うちの近所でも道沿いやお庭から
青、紫、ピンクのグラデーションが
大変美しく、可憐な紫陽花の花が顔を出しています。

それに気がつくと多少の雨に濡れる姿も
風情があっていいものだなと、
梅雨の時期特有の暗い気持ちも吹き飛ばしてくれますね。

 

日本でも古くから親しまれている花であり、
万葉集には大伴家持の

“言問はぬ 木すら紫陽花 諸弟(もろと)らが 練りのむらとに あざむかえけり”

という歌などが残っています。

まさに日本の花という印象で、原産も日本なのですが、
実は私達がよく見る手毬のようなかたちの紫陽花は、
日本からヨーロッパに渡って品種改良されたものが
逆輸入されてきたものなのだそうです。

とても意外な感じがしますよね。
私もそれを知ってびっくりしました。

 

「あじさい寺」の通称で有名な鎌倉の明月院をはじめとして、
神社仏閣や日本庭園などの風物詩になっているので、
てっきり日本独自の花だと思ってしまいますよね。

大元の日本原産であるガクアジサイももちろん残っていて、
主に海岸沿いに自生していることが多いそう。

↓この写真がガクアジサイですが、
多分1回はどこかで目にしているような気がしませんか。

どこかで出会ったら、ぜひじっくりと眺めてみては
いかがでしょうか。

 

また、美しさと風情を感じる一方で、
花の色が変わる面白さもまた魅力です。

花の色は土の酸性度によって決まるようで、
酸性の土なら青い花が、アルカリ性の土ならピンクの花が咲きます。

ものによっては同じ場所に生えていても青→紫→ピンクと
グラデーションのようになっているものも見たことがありますが、
大変神秘的できれいです。

私は昔理科の授業でリトマス試験紙やBTB溶液で
実験したときのワクワク感を思い出してしまいますね。

 

家を出るたびに雨が降っているのは
気分のいいものではないですが、

紫陽花の花を楽しむくらいのことでもできれば、
少し気持ちも和らぐかと存じます。

 

また、沈みがちな気持ちをリフレッシュして、
元気のエネルギーを蓄えていただくためにも
ぜひ、当館でのお食事もご検討いただけましたら幸いです。

旬の食材を活かした美味しいお料理はもちろん。

当館自慢の庭園は雨降りの日こそ
より風流を感じられるとも言えます。

雨音を聴きながらゆっくりとお食事の時間を過ごすのことは
最高に贅沢な体験かと思います。

 

従業員一同、お客様のご来館を心よりお待ち申し上げます。