こんにちは。
料亭旅館三田清プランナーの細野です。
今年も8月になりました。連日猛暑が続いていますね。
今年は東海地方の梅雨明けが
平年よりも大幅に早かったなどの理由で、
伊賀市の一部でも8月下旬頃まで節水のお願いが出ています。
ちょうど8月は1日が『水の日』、
そしてその日から始まる1週間(8月1日~7日)は
『水の週間』として制定されています。
私たちが生きていくために欠かせない水について
考えるには良いタイミングではないでしょうか。
この『水の日』の始まりは1977年、昭和52年のこと。
水資源の有限性や、その大切さを
広く国民に知ってもらうことを目的に、
建設省(現在の国土交通省)が制定しました。
なぜ8月1日なのかというと、夏は特に水の使用量が増え、
水不足や渇水のリスクが高まる時期だから。
まさに水のありがたみを改めて
見つめ直すのにふさわしい日ですね。
ちなみに、令和3年には国土交通大臣が、
ポケットモンスターの「シャワーズ」を
水の日応援大使に任命しています。
お子さんに水の大切さを知ってもらう
いいきっかけにもなりますね。
この時期には全国各地で「水に関する啓発活動」や
「清流保全の取り組み」が行われるほか、
水をテーマにしたイベントも開催され、
自然と人とのかかわりに想いを馳せる機会が増えます。
もちろん私たち料亭でも、
『水』は切ってもきれないもの。
たとえば食材で言えば鮎などの魚は
綺麗な川や海が育んだもの。
野菜も水なしでは育つことはできません。
さらに調理においても良質な水は欠かせません。
出汁をとる際の水ひとつで、
味の深みが大きく変わります。
当館でも地元伊賀の水を使い、
素材の味を最大限に引き出すよう心がけています。
まさに「水は料理の命」といっても過言ではありません。
「水の文化」は、古来より日本人の生活や
美意識のなかに深く根づいてきました。
茶道では「一碗の湯」に水の清らかさが求められ、
和食の世界では出汁や米炊きなど、
あらゆる工程に水の質が問われます。
さらに日本庭園では、
水の流れを「見せる」「聞かせる」ことで、
五感に訴える癒しを生み出してきました。
当館もまたその精神を大切にしながら、
料理・空間・おもてなしのすべてにおいて、
「水の心」を大切にしています。
特におもてなしにおいては、
自由自在に形を変える水のように、
お客様それぞれができるかぎり
快適にお過ごしいただけるよう、
臨機応変な対応を心がけております。
暑い日が続く8月ですが、日々の喧騒を離れ、
静かで涼やかなひとときを過ごしてみませんか?
水が育んだ旬の食材を丁寧にお届けする時間を、
どうぞ心ゆくまでご堪能ください。
従業員一同、お客様のご来館を心よりお待ち申し上げます。